50から始めてみました

50歳トレーニーが細マッチョになるまで

運動を本格的に始めたきっかけ

鬱っぽい

 50を迎えた頃、仕事の環境がそれまでとはリズムが変わり始め、世話になっていた社長もなくなり、会社も廃業になり人生が荒波に揉まれた。

 まぁ、安定とはかけ離れた人生ではあるが、年齢もあって中々波に乗れず不安定な時期を過ごしていた。

 

 そのせいで、3ヶ月間引きこもり状態になった。自分でもやばいと思いながら。。。

 

 いけないと思い、何でもいいからと作業に集中できる単純作業の職を探し、まずは作業に没頭した。飲んで、寝ての繰り返しの生活だったので体は80キロで、お腹はデブそのもので、胴回りは90cm近くまで来ていた。(ちなみに、今は73cm)

 

 毎日、単純作業の仕事に従事していると精神的には安定して来た。目の前の作業に集中することで仕事している間は意識がマイナスになることに向くことが少なくなった。

 

 ただ家に帰ると、酒も飲んでやっぱりルーズになる。

 

 それで、単純作業と肉体を酷使できる仕事にたまたま入れた。それまでは、軽い単純作業だったので、体力のなさを実感することはなかったが、その仕事に就くことで、筋肉のなさと持続性のなさがわかったし、太っていて体が重いのも難だった。

 

 それで、体を動かすことで鬱っぽい生活から抜け出し始め、疲れもあってよく睡眠も取れるようになった。

 

 おかげで、気分も上がり始め、朝に15分〜30分のウォーキングを始めた。

 

 それを、3ヶ月ほどつ続けていたが、体重は中々落ちない。

 

 まずは痩せてみようとランニングを始めた・・・とにかく、息切れがひどくて走れたもんじゃなく、筋肉痛もハンパない日々を数ヶ月過ごしていた。

 

 痩せるという目標はあっても明確なものは何もないので、なんとなく続ける感じだった。

 

本格的にやろう!

 

 それまで、なんとなくやっていたランニングに、明確な目的意識を持たしてくれたのはある本との出会いだ。

 

 「BRAIN」 アンデシュ・ハンセン著。テレビで話題になったので知っている人も多いだろう。「スマホ脳」の方が有名な著書だけど、本屋によって面白そうと手にとったのが「BRAIN」だった。

 

この本!目から鱗になる本です。

 

 

この本も、いい本です。スマホに振り回されている現代人の理由がわかります。

 

 「BRAIN」を読んで、運動が「鬱」を改善させるということや、認知症対策(中年になると若年性になる恐れも・・・)、さらには脳が発達するということがわかった。

 

 特に心拍数「220−実年齢=目標値」を目指して走ることが効果的らしい。わたしは51なので169を目指しながら、平均120ぐらいの運動量がいいらしい。

(これを、週2回程度30分程度の運動でやれば、鬱や認知症などの改善になったという実験結果が出たらしい。子供の脳の発達に運動はいいらしい。成績も良くなるということだ。)

 

 

 心拍数を目標にしたことで走る事に楽しみを感じるようになった。ようやく、「Apple Watch3」の使い道が出てきたのもこの本のおかげだ。

 

 心拍数を意識しながら走ることで目的意識が明確になり、苦しくても耐えられるようにななった。30分とは書いてあるけど、最初にそんなに走れなかったので3キロを目安に15〜6分のランニングで始めた。週1回で、心拍数は120〜130ぐらいを目指しながらやった。その内、週2回〜3回程度走るようになった。

 

 今では、筋トレを4日、ランニング週1回(6km、アップダウンの激しい坂で心拍数最大160)をできるまでになった。鬱から完全脱出、さらに、酒も飲まなくなった(理由は他にもある)

 

 

 現代人が鬱や肥満、精神的な問題を多く抱えている理由は、人類は2万年前から体の進化はほとんどなく、当時の生活環境のまま体が反応しているということ。現在の私たちを取り巻く環境は、急激な変化で私たちの脳や体は、それに慣れていないということだ。

 

 例えば、肥満についてだが、2万年前は食に有りつけるのは1日3食もなく、1週間食えないこともあった、そのため、食にありついたときにはたくさんカロリーを摂取するように脳が指令を出し、生命の維持ができるようにしていた。

 

 その習性は今でも働いていて、食べ物をみると脳の命令で過剰に食べてしまうということらしい。要は、意識の問題ではなく、2万年前からの習性で脳と体が反応しているということだ。

 それと、2万年前の人類は食を探すのに1日5〜6時間動いていたので、食べた分のカロリーは消費されて、太ることはない状況だったらしい。食べるために動くことで、太らない状態があったとも言える。

 

 話はそれるけど、労働時間(2万年前は食べるために5〜6時間獲物を探す)は5〜6時間がミスが少なく効率が一番いいという結果もあるらしい。8時間労働や、+残業は人類の体の記憶を無視した非常に効率のわるい働き方なのかもしれない。

 

 脳は「生き延びるため」に私たちの体や感情に命令を出すという、生物としてのシンプルな行動を取らせるーということを忘れてはならないと、著者は言っています。

 

 思考するようになって、生物の一部という認識の薄れた人間が、鬱になったり、過食になったりするのは、2万年前の体の記憶を無視した生活環境になったから・・・

 

 他にも、いろんな事例や実験結果が書いて有り、運動をしようという気にさせてくれたので是非ご一読を!

 

 

「BRAIN」の加筆修正版らしい最新刊も!

 

 

これは最近出た本!運動しようとい内容は一貫してます。